ナガフラックス(塩化亜鉛アンモニウム)
(Zinc Ammonium Chloride)
現在の溶融亜鉛メッキ工業において、フラックスは欠かせないものとなっております。
また、その性能に対するお客様のニーズも多様化しております。
また、その性能に対するお客様のニーズも多様化しております。
弊社は、昭和29年に東京大学 久松敬弘教授の御指導により、日本で初めて溶融亜鉛メッキ専用フラックスを開発、上市して以来お客様のニーズに対応してまいりました。
また、従来の塩化亜鉛と塩化アンモニウムの配合品に加え、両成分を製造工程の段階より複塩にした、複塩フラックス(ナガフラックスFC)を開発、その高品質、性能安定性より、お客様の多大なるご評価をいただいております。
弊社は、長年にわたりお客様とともに築いた豊富な経験と実績をもとに、単にフラックスの供給だけでなく、お客様のフラックス液を分析し、液状態管理のお手伝いを受けたまわる他、使用状況に応じた商品、サービスをご提供してまいりました。
今後、お客様の複雑多様化するニーズにお応えするため、フラックス専門メーカとして、今日までの経験と技術を活かし、新たなるフラックス製品の開発に取り組んでおります。
Ⅰ. ナガフラックス製品一覧
製品 | タイプ | 配合比 | 梱包形態 |
ナガフラックスFC | 複塩 | 1:3(ZnCl2・3NH4Cl) | 25kg紙袋、500kgフレコンバック、その他 |
ナガフラックス | 配合 | 1:3(ZnCl2・3NH4Cl) | 25kg紙袋、500kgフレコンバック、その他 |
ナガフラックス | 配合 | 1:2(ZnCl2・2NH4Cl) | 25kg紙袋、500kgフレコンバック、その他 |
ナガフラックス | 配合 | 1:1(ZnCl2・NH4Cl) | 25kg紙袋、500kgフレコンバック、その他 |
ナガフラックス | 液体 | ご相談 | 25kg缶、250kgドラム、ローリー |
特殊フラックス | タイプ、配合成分、性能、荷姿等、お客様のご要望に応じ開発致します。 |
Ⅱ. ナガフラックスFCの特徴
- 配合タイプと異なり、塩化亜鉛アンモニウムとして複塩の結晶状態であるため、モル比の安定、及び塩化亜鉛の性質に起因する潮解性がありません。
- 塩化アンモニウム単体での使用に比べ、亜鉛の消費量が約25%軽減できます。
- 亜鉛浴槽でのメッキ材浸漬の際、メッキ材表面の温度上昇中における保護効果が良く、ドロスの発生を減少できます。
- メッキの光沢が増し、ピンホールの発生を防ぎます。
- メッキの密着性が良く、加工性(伸屈性)が向上します。
- 重金属等の有害不純物を除去しており、排水処理が容易となります。
Ⅲ. ナガフラックスの規格
品名 | 塩化亜鉛(ZnCl2)wt% | 塩化アンモニウム(NH4Cl)wt% |
FC(結晶1:3) | 46±2 | 54±2 |
配合(1:3) | 46±3 | 54±3 |
配合(1:2) | 56±3 | 44±3 |
配合(1:1) | 72±3 | 28±3 |
Ⅳ. ナガフラックスFC(1:3)と配合(1:1)の性能比較
- FC(1:3)は塩化アンモニウム成分が多く、酸化亜鉛(ZnO)の除去、乾燥性、さらに亜鉛浴上での飛散防止に優れております。
- 配合(1:1)は、塩化アンモニウムの330℃で昇華する特性により、メッキ材の亜鉛槽浸漬時における発煙が減少します。
モル比の安定 | 固結 | 耐熱性 | ZnOの 除去 | 乾燥 | Znの飛散 | 残滓 | 煙 | |
FC (1:3) | ◎ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | △ |
配合 (1:1) | ○ | × | ◎ | △ | △ | △ | △ | ○ |
Ⅴ. 長井のフラックス液分析管理サービスシステム
- フラックス液を常に良好な状態に管理する事により、不良メッキ発生防止、亜鉛消費量の削減、ドロス及びアッシュの発生減少等メッキの品質向上及びコスト削減が図れます。
- 弊社は、お客様の使用中のフラックス液を頂き、分析診断し、これをお客様にフィードバックしてお客様のフラックス液を常に良好な状態に保つことでお客様のメッキの品質向上、コスト削減に貢献させて頂いております。
サンプル 500mL~1L | ||
幣社へ御送付、お願いします。 | ↑↓ | 結果報告、管理方法打合せ。 |
幣社にて、分析及び診断 液劣化の場合、修復方法検討 |
Ⅵ. 長井の特殊フラックス
お客様の複雑多様化するニーズにお応えするため、新たなメッキ技術の進歩に合せて、特別仕様フラックスの開発も受け賜わっております。
25kg 紙袋
500kg フレコンバック